23.

  もう一度、いらだたしげに翼手が声を放った。先刻までシュヴァリエのように知性を持っていると思っていたその姿が、今では薬害翼手のように正気を手放しているように見えた。いや、正気と狂気の間に揺れ、苦しんでいるように見えるのだ。翼手とマリエラたちの間に立ちながら、小夜はひどく悲しい目でミハイが変わってしまった翼手の姿を見つめていた。きっともう二度と、ミハイは元の姿には戻れない。斬るしかなかった。そして、もう一人。人間でありながらこの場に超然と立ち、人間でありながら翼手の復活を図った人間。翼手がゆらゆらと身体をうごめかせた後、偶然だか彼の方に移動を始めたとき、それでも小夜ははっとして刃物を身構えた。
   しかしながら、翼手はなぜだか支配人の姿を見ると、まるで猛獣使いの前の肉食獣のように無理やり牙を収め、ただ檻の中の獣さながら、うろうろと小夜たちと支配人の間を迷うような目をした。その中に、小夜はちらりと再び正気の影を見たような気がした。翼手の狂気と、人間としての何かと。
   その何かを確かめようと目を凝らした時、支配人は口を開いた。
「そろそろ茶番は終わりにしましょう」
「なにを・・・・」
「あなたのすべてを捧げれば、私の女王は復活する」
「やめろ!あんたは親切な雇い主だった。外から来た俺たちにも現地の者たちにも公平で誠実だったじゃないか」
   ホイヤーだった。
「なんでだ? それとも、あんたにとって俺たちは最初っから、ただの化け物の餌に過ぎないってのか? そんなにあんたの言う化け物は、あんたにとって大事なのか?」
「ホイヤー。君にはわかるまい。私は先祖代々ずっと私たちの女王を待っていたのだ。なんと言ったらいいのか。まるで恋をしている少年のように。代々、この血の中にずっと持ち続け、受け渡されてきた恋心のようなモノなのだ。親から子へ、受け継がれてきた永い想いは、言い換えれば存在意義と言ってもいいような想いなのかもしれない。私まで受け継がれてきた想い。
   そうしてついに小夜、あなたがやってきた。純粋な翼手の女王。同じ女王同士が響き会い、目覚めを促され、私たちの女王は目覚めた。女王の名は誉むべきかな。
   正直に言うと、この建物管理と経営の仕事は私の性に合っていた。君たちがスタッフとして良くやってくれていたのもわかっていた。楽しかったよ、宿の運営は。だが結局それは、私の本来の仕事ではなかったのだ。
   ――何よりも大切なものができることがある。今までのすべてを引き換えにしても良いと思うものがある。私にとってそれが女王の目覚めだった。それだけのことだよ」
「だがあんたのその大切な女王様はどこにいる? みんなをこの場所に連れてきたのは、その女王様に全員を化け物に変えてもらうか、あるいはその化け物に喰わせるか、どちらかにしたかったからじゃないのか」
「それは違う。最初からそんなつもりで雇ったわけではないのだ。だが言ったように状況は変わった。ここは――」
   そして支配人は周囲を見回した。
「私にとってもこの部屋は思い出深いものなのだ」
   幾枚ものたった一人の女王の絵が、彼らに向かって微笑みかけていた。
「美しいでしょう。私の女王の姿は――」
   小夜は息切れする身体を必死で奮いおこし、何かしなければならないことを探っていた。自分たちはいい。でもここにはマリエラやダーナ、ホイヤーがいる。今は食堂へと非難している人々もいる。ここで食い止めなくてはならないのに。
「だから、是非とも小夜。あなたには犠牲になっていただかなくては」
「待て」
   ホイヤーがかすれた声で支配人に呼びかけた。
「わかったよ。あんたがそのあんたの女王だかの世界に行ってしまったのはよくわかった。あんたはもう元のあんだじゃないと思うしかないんだな。人が死のうが、化け物が出ようがどうでもいい。むしろ歓迎らしい。
   だから俺もこうするしかない」
   言い終わると同時に突然電燈が二、三度フラッシュするように点滅したかと思うと入り口近くで何かが爆発した。思わず悲鳴を上げながらマリエラとダーナが頭をかばってうずくまる。わずかに時間をずらして別のところで爆発音が轟いた。それだけではない。小夜たちが復旧させたはずの電気が再び一斉に落ちたのだ。
「な・・・・に・・・・?」
「なんなの?」
   さすがに真っ暗闇にはならず、だが薄闇が辺りを支配した。どこかで焦げ臭い匂いがしている。
「火事・・・・?」
   まだ続いている爆発音の中、支配人はホイヤーをにらみつけた。
「何をした?」
   それまで昏い余裕の陰りを映していた支配人の顔が厳しく絞め殺しそうな表情に変化している。
「支配人。あんたはこの建物の電気系統を俺に任せてくれた。この建物内の電源構造を一番熟知しているのは俺だろう。接合点に過負荷をかけるように調整してきたのさ。スイッチを入れれば内部から暴発するようにしておいた。一種の保険だ。化け物に対して使おうと思っていたんだが、まさかここで使うとは思わなかったよ」
   支配人が彼らを無事に建物から解放するとは思えないとわかった時点でホイヤーの気持ちは固まったのだ。
「なるほど。君の気持ちはよくわかった。けれども電気系統など破壊して何の意味がある?」
   支配人は歪んだ微笑を浮かべていた。
「すでにわが女王は目覚め始めていると言っただろう?」
   その言葉が終わるか終らないうちに、小夜が頭を押さえて苦しみ出す。
「声が・・・。声が聞こえる・・・・」
   少女は呻いた。
「頭の中に、響いてくる・・・・」
「小夜!」
   崩れ落ちそうになる華奢な身体を青年が抱き留める。
「お願い。やめさせて――」
   青年の顔に滅多に見せない憔悴の影が浮かんだ。
「苦しいのか?小夜」
   支配人は微笑んだ。その声に青年がしっかりと少女を抱きかかえながら顔を上げる。
「だが、あなたが苦しむほどに私の女王は益々生に満ち溢れる。――ハジ。君でもそう言う顔をすることができるのだね。だが無理だ。たとえ私を殺しても、これは止まらない」
   少女はかすかに首を振った。ダメだ・・・・。ハジに誰かを傷つけて欲しくない。誰も傷ついてほしくない。たとえこの支配人であっても。
   そのときだった。
『私を・・・・目覚めさせるのは・・・誰?』
   歌うような声だった。しかしながらその歌声はどこか禍々しく、聴く者の気力を根こそぎ奪うような怪しい気怠さに満ちた声だった。夢の中で聞いた声の方がまだ生気を保っていた。
「あなたは・・・・」
『私はもう・・・・永い永い時間・・・・眠っていた』
「我らが女王よ。
   女王の目覚めに立ち会える者は幸い。彼らは輝きに満ちた時代を見ることができるからである」
『そうやって私の目覚めを寿ぐ者もあった。今は遠い昔。それでも私の目覚めを望む者がいるということか』
「貴女のために捧げられる命数があり、異なる女王の生命がある」
   どこかでふふっと笑う気配がした。
   次の瞬間、ミハイであったモノが動いた。目的が小夜だと悟り、瞬時にハジが動く。同等の激しさで両者がぶつかり、その瞬間、衝撃が風となって周囲に渦巻いた。シュヴァリエ同士の闘い。もう二度とないと思っていたのに。相手が一回り大きな体躯を駆使して上から体重ごと振り下ろす腕を、青年はチェロケースではなく、今は同じように異形をむき出しにしたその手で防いだのだ。
「ハジ!」
   だが相手は時間をおかず、もう片方の手で今度は横殴りに払おうと振り開く。青年はぎりぎりで身体を躱してその打撃を逃れた。翼手が悔しそうにうめき声を上げ、両者はそのまま一定の距離を保って一歩も動かなくなった。小夜は唇をかみしめて、持っていた剣――自分の血はこの翼手に効かないのだと十分にわかっていながら、その唯一の武器を握りしめ、青年に向かって駆け出そうと身構えた。
『小夜』
   不意に耳朶に響く声で名前を呼ばれて少女ははっと振り返った。美しい女のやわらかな声。何度も夢の中で聴き、頭の中に響いた声だった。彼らの女王。
「どこ? どこにいるの?」
   だが女の姿はなく――
『小夜』
   名前を呼ぶその声だけが虚ろに響く。
「姿を見せて」
   そのときだった。
「小夜。あれを見ろ!」
   ホイヤーの声に指差された方向を振り返り、小夜は息を呑んだ。闇に取り囲まれるようにして、一人の女性が立っている。
「あなたは・・・・」
   実に美しい女だった。まだ少女の域から出て女の形態をとり始めたばかりの、初々しさと妖艶さの入り混じった絶妙な調和。やわらかいが張りのある身体の曲線。踏み出す直前に立ち止まってこちらの方を眺めている。その存在そのものが内側から光を放っているようだった。
   これが支配人の女王――。小夜本人も、ディーヴァと自身以外の翼手の女王というのものに、初めて遭遇したのだ。なるほどすべてを投げ出すような存在と言うのはこういうモノなのか、と少女は思った。種族を越えた至高の存在。
   存在そのものが輝きに満ちる。
『私はずっと待っていた。結論が出るのを。そして小夜、あなたがやってきた。あなたによって私を取り巻く自存システムは稼働し始めたのよ』
「自存システム? 地下の電気系統システムじゃなくて?」
『エネルギーシステムはほんの上側に過ぎない。その奥に、私の存在を保全すべきシステムがあるのよ。異なる女王の存在によって目覚めるように設定されたものとしての』
「私が来たから・・・・」
『友となり、私の代わりにこの場に在るという選択肢も貴女にはあった。けれどもあなたはそれを拒否した。――だからあなたはすべてを私に捧げなければならないの』
   そういう運命なの。物憂げに、どこか幼い口調で彼女は小夜に告げた。そのとたんに衝撃が少女を襲った。今までの身体の底の方からごっそり生気が引き抜かれていくような感覚とも全く異なり、それは心臓を鷲掴みにされているような苦痛を少女にもたらしていた。うめき声を上げながら、持っていた獲物を杖代わりに身体を支え、小夜はもう一人の女王を見つめた。
『さあ、小夜。いらっしゃい』
   少女は歯を食いしばったまま、首を横に振った。
「それでも私に生きて欲しいと、生きるべきだと言ってくれた人たちがいた」
   だから私は――。
『それだから人間の側に立って護ると言うの?』
   愚かしいこと。そう言って彼女は笑った。
『私だとて、人間を排除しようとも、滅ぼそうとも思っていない。ただ、今このときに自分よりも人間の方を取ろうという女王がいるということ、いたということが理解できないだけ』
   彼女は悩ましげな様子で優美に腰を曲げ、考え深げに小夜を見つめていた。
『でも私が存在するためには、女王の生気が必要だから――』
   ぴくりとハジに対峙していた翼手が反応する。
『だから、あなたを貰い受けるわ』
   その言葉と共に、今までハジの正面にいた翼手はスイッチが切り替わったようにハジに対する殺気を変更し、青年の対応が一瞬遅れた隙に本来の目的である小夜に向かって飛び上がっていた。すでに衰弱している少女だったが、殺気に反応するように剣を掲げた。ここでやられる訳にはいかないのだ。
   だが小夜の前に、早く立ちはだかったのはやはりハジだった。翼手と同時の高速移動。彼自身も翼手であるからこその能力を見せつけられて、ホイヤーも、そしてマリエラもダーナも、息をするのを忘れたように三人を見つめていた。




   少女に向かっていた翼手の爪は青年の腕に受け止められ、嫌な金属音が周囲を揺さぶった。ぎりぎりまで引き寄せた相手の力を利用して、身をかわしつつ背後にまわり、青年はその鋭い自身の手で翼手の首を狙おうとしていた。完全に首を落とせば翼手は動きを止める。だが今目の前にいるのは、以前相手にしていた薬害翼手とは異なり、シュヴァリエの知恵も併せ持った個体だった。恐らく半ば以上正気を失っているとはいえ、本能と闘いの動きは以前と変わらない。青年の激しい突きを、こちらも身体を反転させてかわしながら、腕を突きだす。わずかな衝撃波のようなものをその身体全体に帯び、当たるモノを粉砕する能力は他の比ではない。その猛攻を青年はあるときはその赤黒い素手で、あるときは持っているチェロケースで防いでいた。そのたびに金属音が高く響いた。
   両方とも激しい衝撃に耐え、チェロケースは使い手としての青年の技量によって重量の盾にも武器にも変化した。埒が明かないと思ったのか、しばらく激しい討ち合いを繰り返した後、翼手がいきなり距離を取った。そのまま力を溜めている。その様子を感じ取って青年もまた対すべく身構えた。じわじわと力が両者に満ちてくる。引き絞られた弓から矢が放たれる直前のように。翼手が床を蹴り、身体そのものを武器として青年に向かって怒涛のように襲い掛かった。青年はわずか一歩だけ後ろに下がり、勢いをつけてから同様に溜められた力ごと相手に衝突させて相手の攻撃力の相殺を図った。すさまじい爆風のような衝撃波が起こり、小夜もマリエラたちも、支配人さえも風圧に耐えられずに一瞬身体をかばった。動かずにそれらを見つめているのは、もう一人の女王だけ。
   渾身の一撃は絡み合ったまま、押す方も引く方も微妙だにしない。力は完全に拮抗しているように見えた。
「ハジ!」
『ねえ、小夜』
   耳元で声が聞こえ、少女はびくりと身体を反転させる。だが声の主はそこにはいなかった。向こう側、決して近寄らずに少女に微笑みかけている。
『あなたを、私に頂戴』
   同時に少女は今までにないほどの衝撃で身体の中から生気が吸い取られていくのを感じた。たまらずに少女はがっくりと膝をついた。
「小夜!」
   青年の視線が少女に動く。力を拮抗させたまま青年は明らかに少女に向かって注意が逸れていた。
「ハジ!だめ!」
   一瞬、赤い瞳と蒼い瞳。二人の瞳が見交わされる。だが次の瞬間、青年の意識が逸れた隙を逃さず、翼手が一方腕を青年の腹部に向かって突き上げた。防げたはずの一撃をまともに喰らい、鮮血が飛び散る。
   青年よりも少女の方が痛みを感じているように呻いた。シュヴァリエであるハジにとって、あらゆる傷が致命傷には当たらない。だがその痛みを思うとき、小夜は何よりも胸がかきむしられるように痛んだ。こうして、いつもいつも。自分のための戦い。自分のための傷。身体の上に残らないその傷に、何度も想いを寄せ、だが何も返せるものがない。
「ハジ・・・・」
   だが青年はその傷ごと翼手の腕を固定し、少女に触れさせることを防いでいた。傷口が広がることさえ厭わずに。まるで痛みなど感じていないかのように。そのときだった。
   かすかな音と共に支配人が銃器を持ち上げ、ぴたりと青年に向かって照準を合わせた。少女が息を呑み、動かぬ身体を引きずりあげるようにして青年の前に身体を投げ出すようにする。
「やめて!」
   叫んだのはマリエラだったのか、ダーナだったのか。次の瞬間、青年は逆に少女をかばって無理やり傷から相手の腕をもぎはなし、相手は本能的に銃弾を避けようと身体をよじった。轟音がとどろき、間の什器に当たって火花が飛び散る。銃弾は翼手と二人のちょうど間を打ち抜いていた。無理やり押し広げられた青年の傷から新たな鮮血が床を濡らす。少女は真新しい血の匂いにあえいだ。
   支配人は一瞬、しまったという顔をした。逃したからか、それとも置いてある肖像画にかすったからなのか彼の真意はわからなかったが、しかし肖像画に描かれている本人は平然と、顔色一つ変えないでそれらを眺めていた。それは己のシュヴァリエが傷つく様に胸を痛めている小夜の姿とは対照的ですらあった。
「くそっ」
   ホイヤーは役に立たないと言われたばかりの銃を握りしめて悪態をついた。逃げるわけにもいかず、かと言って行動することもできない。彼が今持っている手は、すべて使い切ってしまった。ホイヤーにできたことと言えば、電気系統のシステムダウンと暴発によって建物に被害を与えることくらいだったのだ。あとはハジと小夜に賭けるしかないというのに。
   化け物から彼らを護ろうとしている小夜とハジの驚異的な身体能力に驚いていることは事実だったが、ホイヤーにとって今は彼らが何者なのかはこの時点ではどうでもいいことだった。ただ彼らが倒れれば、化け物は確実にこっちに向かってやってくることだけはわかっていた。この化け物にかかれば自分たちが肉食動物の前に立つ小動物同様のことも。
   ――そしてあの支配人は人間なのに、あの化け物の仲間なのだ。
「ホイヤー。動かないでいてもらおう」
   今、小夜たちに銃を突きつけながら、支配人は痩せぎすの顔に微笑みを浮かべていた。
「支配人。あんたはどうして・・・・」
   遠くの部屋で爆音が響く。ショートした電源が他の暴発を呼び、古いように見せかけていても最新設備を備えていた建物が小さな暴発を繰り返されることによって少しずつ破壊されていく。
「ホイヤー。君には失望したよ」
「失望だと?」
「もしかすると、優秀な君ならば、女王の騎士にもと一瞬思ったこともあったのだがね」
「何を言っている!」
   支配人の言葉に彼は激しい怒りをぶつけた。
「そいつの――化け物の仲間の癖に!」
「化け物の仲間? 小夜とハジにその台詞を言うことだな。残念ながら、彼らと違って私は人間だ」
   小夜とハジ。わかっていたことだった。彼らの能力は人間離れしている。だから彼らは皆から放され、あるいは囮に使われたりしていたのだ。皆、どことなくわかっていたのかもしれない。
   だがホイヤーには彼らが自分たちの味方であることもわかっていた。
「裏切り者! あんたは化け物と同じだ。化け物側に付き従って何にも知らなかった俺たちを化け物に喰わせようとしているじゃないか! この人殺し! 人非人!」
   罵声に対して支配人は軽く笑い声を上げた。
「君にはわからないだろうな。人はそれぞれの存在意義を持っている。私はそれに従っているまでだ」
「そんな存在意義なんぞ、糞喰らえだ」
「ホイヤー。私は怒っているんだ。この建物をこうまでも破壊してくれて。この私の立脚する起点。女王の住処。ここを見出して女王のみくらとし、建物そのものにも改良を加えるのに、どれだけの労力をかけてきたか。目覚めぬ女王の目覚めをどれほどの待っていたか」
「俺たちには関係ないことだ!他人の命を何だと思ってる!」
   ホイヤーはもうほとんどやけになって叫んでいるように見えた。
「そうか。それならば今死を選ぶと言うんだな」
   支配人は小夜たちに向かってもう一発銃弾を発射すると、続けてホイヤーの方に向き直り、素早く照準を合わせた。
「いけない、ホイヤーさん!」
   少女の悲鳴が上がり、銃弾が轟いた。









以下、続く。。。



2012.07.20

  ミステリーっぽいモノを書いているのか、アクションを書いているのかわからなくなってくる。。。しかも、オリキャラが出張っている。これが良いのか悪いのか。今ひとつ良くわかっていませんが、二次で一つの話を作るときにはどうしても発生する葛藤・・・・かもしれない。この話、やたらと長いですし。その代りと言ってはなんですが、私の精一杯でハジ小夜度は上げているつもりです。。
   おかしい。。こんなに長いつもりはなかったのだが。それに書いている現在も、そんなに長編という感じには思っていないのですが・・・・。
   自分で計画している異常に長くなってしまうモノなのでしょうか?? 何はともあれ、27話で終わる。。。と思います。あと4話。

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