20.

  裂帛の気合が届く前に、翼手は新手の気配を敏感に感じ取り、青年から一歩退いた。そのために少女の武器は翼手を掠めて床に落ちる。その一瞬、少女はふらついた。まるで翼手に力を吸い取られているように自分の中の活力が相手に向かって流れ出ていくのだ。対面して、近くに寄ることによってさらに一層、生気が流れ去っていった。目の縁が痙攣している。まだ来ない筈の休眠期直前のように、足元がおぼつかなく、少女を絶え間のない眩暈が襲っている。
   少女は霞む目で気力を振り絞って相手を見据えた。真っ赤な目と目が見交わされる。と同時に今度は首筋を中心に感覚がそそけたった。瞬時に奮い立たせた覚悟の中に、楔が撃ち込まれたように再び思い出す。  ――無理やり引き裂かれた衣服。辿られた首筋。無遠慮で厚かましい牙がこの肌に突き刺さり、強制的に血が吸い上げられ・・・・。記憶の中のおぞましさ。距離が縮められたことによって、汚らわしさが先ほどよりさらに強烈な嫌悪感を連れてきて――。
   吐き気を堪えなければ。と少女は思った。あの時の記憶が、少女の中に蘇る。今はそんなことを考えているときじゃない――。唇をかみしめながら小夜は足を踏みしめたが、そのほんの一瞬の間に翼手の目標は青年から少女へと移行していた。
「小夜!」
   少女に対する攻撃を止めようと、身体ごと青年が回り込んだ。しかし、今度は翼手の膂力の方が勝った。かばった青年ごと二人は吹き飛ばされて食堂の壁に激突する。マリエラははっと息を吸い込んだ。小夜も、それをかばったハジも、確かに他の人とは異なる能力を持っているようだったが、それでも今の衝撃音はただ事ではなかった。石が崩れるガラガラという音と共に何かがべきべきと割れる音。崩れる音。漆喰の粉がもうもうと上がり何も見えなかった。
   マリエラは青くなって拳を握りしめた。普通の人間ならばただでは済まない――。と、微かに少女が咳き込む音が聞こえてきた。同時に瓦礫の上側が崩れた。そこに青年の黒衣と小夜の黒髪を見出した時、マリエラは思わず息を吐いた。無事だったのだ。
   だがほっとする暇はなかった。瓦礫の中を這いだすようにする二人の隙を、翼手が見逃すはずがなかった。庇うように背中を向けているハジごと、鋭い爪で二人を諸共に貫き通そうとしたとき、ハジの身体の影になっている場所から不意に少女が跳躍した。
   死角からの攻撃。さすがの翼手にも避ける暇なく、少女の力は翼手の腕を切り落とすのに十分だった。どさりと音がして肉塊がおちた。バケツからぶちまけられたように血が流れ落ち、初めて翼手は苦痛の雄たけびを上げた。
(よくも・・・・)
   と翼手は苦痛に満ちたまま、真っ赤な瞳で睨みつけていた。同じ瞳で少女が見返す。両者とも激しさは同じだった。その間に腕からの出血はほとんど収まっている。翼手と呼ばれる種族がほとんど不死に近い所以だった。
(よくも、わが腕を――)
   けれどもそれは致命傷にはなりえない。小夜はにらみ合ったまま、すぐさま血糊を振り払うと刃物を構えなおした。狂ったような絶叫にマリエラとダーナは思わず耳をふさいだ。翼手と二人の間に移動しながら小夜は相手の様子を素早く分析した。致命傷にはならないが、痛みはともすれば闇雲な攻撃に刷り替わる。こんなところで手当たり次第暴れられれば、どんな被害が起こるかわからない。小夜はさらなる止めを与えるべく、刃物を斜め下方に構えたまま慎重に翼手との間を詰めていった。
   だが翼手はそれ以上の攻撃を仕掛けてこず、切り取られた腕を自ら持ち上げて二、三歩後ずさったかと思うと、ひくく唸り声のようなものをあげて脱兎のごとく打ち壊された扉から姿を消した。
   追いかけるように刃物を握りしめたまま少女が床を蹴ろうとする。だが少女はそれ以上追いかけることができなかった。一瞬の高揚が疲労に取って代わる。翼手の姿が見えなくなった途端、小夜は脱力感と嫌悪感にほとんど立っていられなくなっていた。おぞましさから逃れられたというある種の安堵もそこにはあったのかもしれない。
   ふらつく足元に青年が手を差し伸べると、少女は素直にその腕にしがみつく。
「小夜・・・・」
   震える声に顔を上げてみると、ダーナとマリエラが震えながら立っていた。
「良かった・・・・。二人とも。無事で――」
   言いかけた小夜の言葉は途中で遮られた。
「小夜、あなた――その目・・・・」
「え?」
   ダーナがなぜか怯えた目でこちらを見ている。
「真っ赤な・・・・目・・・・。あの、化け物と同じ・・・・・」
   はっとなって少女は自分の手で自分の目を覆った。見られたくなかった。自分を見ている目の変化を見たくない。
「小夜・・・・。あなたは、あなた誰なの? なんなの?」
   ダーナの声に恐怖があった。見ないで。と小夜は思った。お願い。そんな目で見ないで――。
   小夜は小さく肩を震わせた。生きている武器。急にそう言われていた時代を思い出す。様々な人間たちと出逢い、わずかな交流と別れを繰り返してきた。その中でやさしい心の交感も確かにあった。だがそのたびに、生きている武器というその言葉は翼手である自分自身を思い起こさせる。人間とは異なる、明日を望むことのできなかった自分自身への。
   今はあの時代とは異なっている。受け入れてもらえた記憶、温かい家族の絆は時間を越えて少女の胸に灯火を掲げてくれている。けれども自分が翼手であることからは決して逃れることはできないのだ。そう。こうやって瞳を隠したとしても。
   小夜はため息をこぼして目から手を放した。すでに瞳の色は濃い茶色に戻っていた。けれどもいくらその瞳で。人間と同じ瞳でダーナとマリエラ、二人を見つめていても小夜には次の言葉を発することができなかった。大きな溝があちら側とこちら側に横たわり、二度と戻ることがないのだと思い知らされる。いつもいつもそうだった。そのたびに小夜は傷つき、それでも手を指しのばすことを止めることができない。人間と共に生きることを。時折それがかなうことがあっても、運命にあるいは眠りに少女はすぐにその幸せを手放すことを強いられる。それが小夜が背負っている宿命だった。
   小夜は憧れだけを瞳に浮かべて彼らを見つめていた。
「小夜・・・・」
   小夜の目を見つめたマリエラが、不意に何かの感情を乗せて、こちら側に歩み寄ろうと重心を移したとき。奥の方で再び悲鳴が上がった。たちまち少女の顔が鋭さを取り戻す。
「展示室のようです」
   まるで他人事のように冷静な声で青年が言うのに小夜はうなずいた。
「安全な場所に身を隠していてください。そうすればきっと大丈夫」
   返事を期待せずに二人に向かって言った後、少女は当然のように従う青年と共に建物の奥に向かって走り出した。




   呆然と小夜を見送った後、私は恐れと当惑とに心をかき乱されていた。小夜という少女は何者なのか。赤い目。なによりも今、目の前で見せた激しい闘い。ほんの一太刀だったが、あの跳躍力と腕力は少女のものとは思えないほど凄まじい能力だった。
   ダーナが放った問い掛けは私自身の問いかけでもあったのだ。人間ではない存在なのか。それとも・・・・、あの化け物と同じ存在なのか。真っ赤な瞳。私たちの反応を見て傷ついたような表情。
   でも――。そうだった、あの表情。作り物などではない稚い少女の顔だった。傷つけられても悲しい顔をするしかない、決してこちらを恨むのではなく、自分が悪いのだと納得させて肩を落として歩いていくような。寂しさに胸締め付けられるような表情。あれは作り物などではなかったと私は信じている。いいや、信じたいと思っているのだ。小夜というよりも今まで私を紡いてきた私自身の感覚を。
「行かなくちゃ」
「ど、どこへ・・・・」
「展示室って言っていたわ」
「ま、まさか行くんですか?」
「もちろん、行くわ」
   今から思うと、どうしてあのときあんな勇気が出たのか私にもわからない。ただ、今ここで隠れたままじっとしていれば、恐らく小夜の言うとおりに安全なのだろうが、このまま別れて二度と小夜に会えなくなるのだろうと漠然と私にはわかっていたのだと思う。せめて、もう一度だけ言葉を交わしたかった。
「ダーナ。あなたはこのまま隠れていなさい」
「待って・・・・」
   だがダーナは震えながら言った。
「ひ、一人にしないで。私、私も一緒に、行きます・・・・」
   もしかすると自棄になっての言葉だったのかもしれないが、その言葉は素朴な娘の発したものとしては勇気のある言葉だったと思う。
「やめろ・・・・。ここに残っているんだ」
   不意に今ではもう聞きなれた声が後ろからしたので驚いて振り返るとホイヤーが立っていた。客をここから退避させた後、逃げ遅れたのだろうか。
「みんなと逃げたのかと思った」
「逃げ遅れた客がいないかどうか、最後まで残っていた」
   フロント係の顔は青かった。
「化け物も、『彼ら』が闘うのも見ていた」
   彼はよろめいたと思ったら、ぺたりとそこに座り込んだ。
「あいつらは何なんだ。化け物も、ハジも小夜も。一体奥で何が起こってるんだ。あの・・・悲鳴。ミハイが――あの化け物は、ミハイなんだ」
   私は瞬時に思い出した。気のよさそうなミハイの姿を。倒れていたミハイの姿を見つけたのは私が最初だったのだ。
「なんですって――」
   悲鳴を上げたのはダーナだった。
「そんなバカなこと、あるはずない!」
「本当のことだ。目の前で、ミハイが化け物になっていくのを、俺は見てたんだ。あいつが人を食い殺すところも」
「そんなことあるはずない!私はミハイを良く知ってる。そんなことできる人間じゃないもの。やさしい、気弱な人間で、家に帰って子供たちの顔を見るのが楽しみだって言っていて――」
「確かめるために行くのよ」
   私はきっぱりと言い切った。ミハイが化け物だったのか、小夜たちがどうなったのか。奥で何が起こっているのか。
「畜生。せっかく安全なところへ皆を避難させたと思ったのに」
「展示室への指示はあなたが出したの?」
「ああ。そうだ。万が一のときには展示室へ行くように、ってのが支配人が言っていたことだったから――-。だが、もう・・・・」
「怖いんだったらいいのよ。ダーナと二人でここで待っていても。私は行こうと思うから。一人ででも」
   そう言っているうちにも新しい悲鳴が上がる。二度、三度――。
「小夜・・・・」
   私は居ても立ってもいられなくなった。
「私は行くわよ」
「やめろ」
   すでにホイヤーの口調は客に対するものではなくなっていたが、私は構わなかった。
「死ぬかもしれないんだぞ」
「ここにいたって同じかもしれない。だったら行くわ」
   あそこには小夜がいる。
「何が起こっているのか、確かめなくてはいけないのよ」
   私の言葉をフロント係は今までにないくらい真剣な顔で聞いていた。
「よしわかった」 ようやく彼は言った。
「俺も行こう。だけど先に行っていてくれ。やっておかなくちゃならないことがある」
「どこへ・・・・」
「化け物相手にどこまでやれるかわからんが、何も手を打たずに飛び込む訳にはいかないだろう。危険だったらすぐにここへ戻ってくるんだ。俺は必ず展示室に行く」
   そう言うと彼は私に質問をする時間も与えずに、あっけにとられた私たちを残してどこかへ向かって走り出した。
「あの・・・・」
   ダーナが心細げにつぶやく。この子もまだ私の半分の人生も生きていはない少女なのだ。
「安全な所に隠れていた方がいいわ」
   悲鳴。そして不安。だがダーナは首を横に振った。
「私も行きます」
   この素朴な顔をした少女には、覚悟を決めればどっしりと構えられる体幹の強さがあった。それに、ここは彼女の生まれた土地なのだ。通りすがるだけの私とは違う。自分の目で何が起きているのか確認する必要があると感じるのだろう。そうして私はダーナと共にハジが言っていた展示室へと向かうことになったのだった。
   私たちが駆けつけたときには、雑然とした展示室の中は踏み荒らされ、何人か怪我をしている者も出ているようだった。逃げ惑っている人々と化け物の間に、小夜が立ちふさがっていた。両手で構えた剣を相手に突きつけ、しっかりと相手を見据えて微妙だにしない。両者は膠着状態に陥っていた。
「小夜・・・・」
   小さな声でダーナがつぶやくのが聞こえる。その声に恐れだけではない色を聞き分けて、私は胸が締め付けられた。疑問とやさしさ。受け入れがたい中にも、それでも小夜は自分たちの味方なのだという理解がダーナの声の中に聞こえてきていた。私にとっても、ダーナのその態度はほっとするものだったのだ。
   だが私たちが見つめているのに気がついていないのか、小夜は相手から目を離さず、ただまっすぐな目で相手を見つめていた。隣に青年がいると言うのに、まるで一人きりで立っているように、華奢で綺麗で、どこか悲しげな姿だった。
   ほとんどの人たちは両者から距離を取ってなるべく奥の方へ逃れようとしている。その姿を追うように化け物が身体を動かすと、小夜はそれに合わせて立ちふさがるように自分も身体を移動させた。いつでも相手を仕留められるような。それは狩人の動きだった。
   だがそのとき。
『小夜。待ってくれ』
   化け物が発したその声に、私は驚愕のあまり言葉が出なかった。それは聞き覚えのあるミハイの声にそっくりだったのである。




「そんな・・・・」 小夜はつぶやいた。
「ミハイ・・・・さん?」
『ああ。小夜。俺だよ』
「どういう・・・こと・・・・?」
『小夜。助けておくれ』
   少女は息を呑んで相手を見つめていた。翼手は震える声で小夜を見つめ、怯えたようによろめいた。
『俺はこんなものになりたくなかった。俺の姿はこんなんじゃない。俺は化け物なんかじゃないんだ』
「ミハイさん!」
   駆け寄ろうとした少女を青年の腕がしっかりと引き止め、後ろに守ろうとする。
「ハジ・・・・」
   すると翼手は手のひらを返したように、低く笑い声を上げた。
『あんたもあんたの彼も、本当に気がつかなかったんだな。俺の事を――』
   そこには先ほどの怯えた気配は翻り、影ほども見えなかった。
「ミハイさん。最初から・・・・なの?それとも・・・・」
   親切だったミハイ。近所に住んでいると言っていたミハイ。彼にはまだ小さな女の子がいるとダーナが言っていた。それなのに――。
「まさか・・・・?」
『成り代わっている訳じゃないさ』
   小夜の考えを読み取るかのように彼は言った。だがその次の瞬間にも彼の声は再び、弱々しく怯えを含み、震え始めた。
『あんたたちがここにやってきたとき、俺はまだ普通の人間だった。それなのに、一体なんでこうなっちまったんだ』
   元の通りのミハイの声になり、自分自身の変化が信じられないと言ったように彼は震えていた。まるで二つの人格の間を行ったりきたりしているようだった。
『こんなことのために働きに来たんじゃないんだ。俺はただ農夫じゃない仕事もしてみたかっただけなんだ。家族に土産話を聞かせたかっただけなんだよ』
「ミハイさん・・・・」
『だが<彼>が解放してくれたんだ。俺の中の本当の俺を。力のある俺を。
   なあ。この俺の姿を見てみろ。やせっぽちのミハイ。非力なミハイではなく、力強い俺の姿を。生まれて初めて俺は自由になったんだ。家族なんて関係ない。田舎モノだなんて馬鹿にされない人間に。こんな田舎で収まらない人間に』
   再びミハイの声は狂気を孕んだ。
『だから、俺は自分の思うように、いけ好かない奴の血を飲み干した。だっていいだろう? あの時の俺は今までの俺じゃなかったんだから。特別な存在になったんだよ。あいつが宿の客だろうが何だろうが関係ない。――それにあいつは弱いモノいじめの、底意地の悪い人間だった。まだ若い、華奢な女の子を虐待して、自分の思うようにしてみたいという欲求があいつの心の奥底には深く潜んでいたのさ。
   どうしてそれがわかるかって?俺はあいつの血を飲み干したからね。そんなやつ、どうなっても構いやしないだろう? だから俺はそいつを獲ったんだよ。
   ああ。それでもそいつの血だけは甘かった。飲み干せば飲み干すほど、奴の中身は流れ込んできて俺を満たしてくれたよ』
「やめて・・・・」
   それは完全に翼手のやり方だった。なぜ、あの時代の悪夢が今ここで再びよみがえるのか。望んではいない変容。あってはならない変質。翼手であること。その理りの異質さ。翼手とは存在することそのものがこの世の中では間違ったことなのか。
   そして。小夜にはわかってしまった。今の彼の様子は人間だったときのミハイとも微妙に違っていた。まるで彼の中に別人の血が混じっているように。翼手が相手の血を飲み干すとき、相手の記憶も感情も取り込むことができる。まるで成り代わることが可能とでも言うように。擬態。変容。混在。
   ミハイの中に、別の人格が融合している――。では摂りこんだ血は誰のものだったのか。貯蔵室に横たわっている遺体のことが、一瞬小夜の頭をよぎった。
『だけどまた喉が渇いてきたんだ。地下でのあんたの血は・・・・馨しいが喉に痛い。俺には摂りこめないことは最初からわかっていたことだったし。だけど試してみたかったんだよ。別の女王の血が飲めるのか。そのときに女王はどんな反応を示すのか――。いや、面白かった。想像以上に楽しませてもらったさ。そこにいる女王の第一騎士の対応とともにね』
   その揶揄に満ちた言葉に、ハジの纏う空気がわずかに揺らいだような気がして小夜ははっとなった。どんなときでも決して揺るがされない静けさをまとっている青年の、水の面に似た静けさが乱されている。その変化が苦しかった。自分の油断が招いた出来事の、その結果が。
   私のために――。
『だが喉の渇きは癒やせない。だから今ここで、改めてこの喉の渇きを癒やしたいと思った。一体それのどこがいけない?』
   遣る瀬無い感情がこみ上げてきた。彼が悪いんじゃない。こんな風に自分の意思ではなく、翼手に変化していく人間を目の前で見ることになるなんて。だが彼が翼手としてやろうとしていることは、なんとしても阻止しなければならなかった。
   小夜の目の中に徐々に血の色が戻ってくる。この歪にゆがんでしまった相手に、これ以上の犠牲を出させてはいけない。そう思いながら、小夜はミハイを見捨てることができなかった。









以下、続く。。。



2012.05.19(2012.07.06改訂)

  今回は本当に時間が足りませんでした。。
   今回から修正しなければならない部分が多数出現する予定なのですが。。。
   現在スケジュール調整中。。。。

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