あまりにも不親切な連載でしたので、ちょっとばかりここで補足を。このお話は表に出してある『琥珀』の続編となります。
 その前に。ジョエルがサヤとディーヴァの母親であるミイラを「動物園」に運んできてから、この「BLOOD+」の元来の話が始まるのですが、いくらジョエルとアンシェルがこのミイラやら双子やらを使って実験していったとしても、彼らの生態がそこまでわかるだろうか???というのが『赤い盾』やアンシェルが持っている翼手のデータへの疑問が私の中にありまして。だって、翼手の女王ってサヤとディーヴァの2体しかいないんですよ。あまりにデータが不足。なのに、なんて確定的に『赤い盾』とアンシェルは翼手の生態を述べている事か!
 そこでこの少ないデータを補うだけのものがあったのではないか?という妄想から、『琥珀』から登場するワケノワカラナイ一族を創ってしまいました。(もうこの辺りが妄想が爆走!)
 本当はもっともっと、自然にこの一族の話を語って繋げたかったのですが、無理矢理っぽくなってしまったのは、すべて私の力不足であります。ごめんなさい。お陰様で、ジョエルやハジ小夜をもっと前面に描かなくてはならない筈なのに、顰蹙にもオリキャラであるこの一族が目立ってしまいました。
 設定やら背景話はしっかりと創り、しかしあえて描かずに、ジョエル達の背景に回す。というのが理想のやり方で、それを目指したつもりなのですが・・・。ジョエル一族の物語なのだから、ジョエルにもっと力を入れなくては~~~!!

 ちなみに、時代を超えて、挫折と失墜を繰り返しながら一つの目的を繋いでいったジョエルの一族はやっぱり魅力的(私の脳内妄想でも構いません!でも私はジョエルのファンではないのです。そこがミソ)。危険存在であるサヤとハジを受け入れて(たとえ武器として位置づけていても:宮城一家の受け入れ方とは異なってますが)、一つの目的を達した彼らは弱々しくも決して諦めない存在だったと私は思ってます。


 オリジナル一族を出張らせたのは、実はジョエル一族の黒変化防止と、私の中の諸々疑問点解消のためだったのでした。


 さて、一応『断章』の補足。オムニバス風でしたので、内容と順番を改めまして、きちんとここに記してみました。
1.ジョエルと少女。アンシェルに逢う前。
2.少女の母が亡くなったときの思い出。
3.少女と子供。
4.少女と少年。次代のジョエル。
5.ディーヴァの目覚めが迫っています。
6.アンシェルに会う。
7.サヤが眠った時のこと。
8.三代目登場。
9.翡翠の目を持つ少女。
10.サヤの目覚め。

2(思い出)→7(思い出)→3(思い出)→1→6→4→5→8→10→9
という順序。この話の重要な部分は、3代目ジョエルへの移行と。もう一つ。アンシェルとの少女の出会いなのでした。




END



2008/06/23